安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

ジャコウアゲハの食卓、ウマノスズクサ見つけました

 今朝の河川敷は、大正川、安威川土手も含めて、きれいに草が刈り取られていました。草刈りの後は乾草の香りがして、私は好きです。
気持ちよくなりましたが、その代わり花も全てなくなって、寂しくもあります。


  
 昨日、ジャコウアゲハの食卓が、ウマノスズクサであることを知りましたので、今朝どこか近くにあるに違いないと思って捜しました。ジャコウアゲハは今朝も昨日と同じ所で見ましたが、その上の、ちょうど青少年広場の範囲の土手の上はまだ刈り残してありましたから下から見上げて、似た葉っぱの草はないかと二人で懸命に見ていると、夫が見つけました。
 コンクリの四角いブロックを積んだ土手を登って行った夫が「ウツボカズラみたいな花が咲いてる」というので、私もしっかり気を付けながら上がって写真を撮りました。
 スマホの画像と比べてみると、やっぱりそうでした。


 卵もありました。
でも、残念ですが、ここも今日か明日には刈り取られてしまいます。
ウマノスズクサは在来種で、ありふれた草ということですが、あまり見かけません。
名前の由来は、熟した実が馬の首にかける鈴に似ているからだそうです。




 
 この、ウマノスズクサも毒草だそうです。幼虫は葉に含まれるアリストロキア酸というものを蓄えて、有毒な体になり鳥などに食べられないようにする・・・あれ、どこかで聞いた話、と思い出したのはムラサキケマンとウスバシロチョウの関係です。
 ムラサキケマンはプロトミンという毒をもっていて、それを食卓とするウスバシロチョウの幼虫も成虫も毒を持っていて、外敵から身を守るということでした。


 ムラサキケマンは春に大正川に群落する(今年は少なかったですが)ので、ウスバシロチョウ来ないかなと待っていますが、まだ見たことありません。写真でみるとすごくきれいな蝶です。シロチョウと言うけど、アゲハの仲間で、氷河時代からの生き残りの古いアゲハなんだとか。