安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

今咲いている河川敷の黄色い花たち

 冬鳥はもうみ~んな北へ帰って、誰もいないと思っていましたけど、今朝安威川の壊れた橋の近くでラジオ体操をしていると、ヒドリガモ3羽泳いで行きました。


 「何なの?君たち。もう帰るのやめたの?」



 


今日は、今咲いている黄色い花たちを集めてみました。




 まずコマツヨイグサ(小待宵草)
一番たくさん咲いているのは、壊れた橋の所。こんな感じです。


 

萎れるとダイダイ色になります。 

     

  


 マツヨイグサの仲間もいろいろありますが、(ユウゲショウもマツヨイグサ属です)匍匐して広がるのと花が小さいのとでコマツヨイグサだと判断しています。



 次はセイヨウヒキヨモギ(西洋引蓬)
初めて生息が確認されたのが1973年千葉県ということなので、約50年前に入って来た帰化植物ですね。ヨーロッパ西部原産で今は関東以西で広がっているそうです。
 私が初めて見たのは安威川河川敷。10年位前でしょうか。
この頃は大正川でも見られるようになってきましたが、まだポツポツです。
 ヨモギなどに寄生し、自分でも光合成する半寄生植物というのですが、ヨモギのない所にも生えています。








次はコメツブツメクサ(米粒詰草)の仲間
よく似た草にクスダマツメクサ、コメツブウマゴヤシがあるということですが、『花と葉で見わける野草』には「名前も姿も似すぎている」と書いてあります。
なので、コメツブツメクサとしておきます。今の所私には判定は難しいです。




これが咲き始めで

 


これがほぼ咲いた状態で



これが終わりがけ?


横から



1035年に東京と荒川で発見され、今では日本全土に広がっている帰化植物。
3㎜位の小さな花です。



そしてこれがナルトサワギク。
1976年に発見され急速に拡大している特定外来生物。草食動物にとって有毒なので、オーストラリアやハワイでも侵略的な植物として駆除されているそうです。
私は安威川で去年初めて見ました。大正川にはまだ生えていません。




これは、マンネングサ(万年草)
合流点から安威川に曲がるとすぐにあります。毎年ここで咲きます。少しずつ増えています。マンネングサで検索すると商品がいろいろ出てきます。グランドカバーに良いとか書いてあります。ベンケイソウ科の多肉植物。鉢にこんもり植えているのも見かけます。
茎が横に這って広がります。鮮やかな黄色で、お星さまのような花です。







他にもオヘビイチゴの名残とか何種類かありますが、それはまたの機会にして、今回のオオトリはこれ。


オオキンケイギク


ものすごい勢いで増えています。これも環境省が定めた「特定外来生物」
日本の生態系に重大な影響をもたらすとして、各地で駆除が行われています。植えたり広げたりすることは禁止されています。


大正川右岸の土手



ここにも



最近はガランド橋の下にも




大正川左岸の土手にはまだありませんが、左岸の河川敷には今年初めて2~3株生えました。安威川もまだありません。


これも観賞用に輸入され、ポット苗で売っていた時期もあったのですが、あまりの繁殖に植えてはいけない植物になってしまいました。何だかねえ・・・