安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

ヤセウツボとコメツブツメクサ

昨日は一日雨でしたから、河川敷はぬかるみや水たまりがあるだろうと思って、最初から堤防を歩きました。久しぶりの堤防歩きです。


堤防を歩いたらあるかな? と思っていた植物が案の定ありました。去年初めて気が付いた植物です。
葉っぱがないし、変なの! 何かちょっと気持ち悪い、と思って調べたら寄生植物でした。


これです。




名前はヤセウツボ。
ちゃんと私の持ってる『花と葉で見わける野草』に出ていました。漢字は痩靭。
「マメ科、キク科、ナス科、セリ科、フウロソウ科などの植物に寄生して養分を横取りする」とのこと。全く葉緑素を持たず、100%宿主に依存するタイプの寄生植物。葉は退化してしまって鱗状になっているというんですが、どれがそうなのかよくわかりません。


拡大すると



まあるい球ふたつ付いてるのが雌しべかなあ。


「外来種被害防止法」で要注意外来生物に指定されています。


筑波大学の研究グループはアルツハイマー病の原因となるアミロイドベータに作用する天然物質を探し求める過程で、このヤセウツボに注目して、アルツハイマー病に効果のある物質を発見したということです。筑波大学にもヤセウツボがたくさん生えているのだそうです。


要注意外来生物がアルツハイマーの薬になるかもしれない。面白いものです。




もう一つ見つけたのはこれ。
あ、テントウムシいる。(UPして気が付きました😀)



コメツブツメクサ(米粒詰草)です。


水みらいセンターの裏の堤防には一面に生えていました。塊(花序)が5~6mmの小さい花です。ひとつひとつは筒状の長さ3mm幅1mm位です。道の両側に、黄色い米粒がいっぱい散らばっているみたいに咲いています。あんまりたくさんあって、なんか嬉しくなってしまいます。


コメツブツメクサの仲間は他にクスダマツメクサとコメツブウマゴヤシがあると書いてありますが、見分けがややこしいとも書いてあります。
花序の花の数から、多分コメツブツメクサだと思います。



帰りにちょっと気になって、美鈴紙業のところを通りました。まだ焼けたままでしたが、敷地を取り囲んでいるブリキみたいな塀は真っ白の新しいものになっていました。ここで建て替えるのかなあと思いました。