安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

オランダミミナグサ

昨日は少し寝坊したので、「そうだ、朝は閉じている花を撮りに昼間行くことにしよう」と思い、1時半に出かけました。


ます飛び込んでくるのはオヘビイチゴ(雄蛇苺)の鮮やかな黄色。朝はみんな半分閉じて「寝惚けまなこ」という感じですが、昼はバシッと上を向いて開いています。




次に目につくのはキュウリグサ。特に大正川の土手の下の縁にたくさん咲いてきたので、
一つは小さい小さい花でもまとまれば十分主張します。



次はオランダミミナグサ(和蘭耳菜草)葉をネズミの耳に見立てた名前だそうな。ヨーロッパ原産の帰化植物・・・と思ったのですが、ミミナグサ(こちらは日本全土、中国、インドにもある在来種)との違いを図鑑で見てもよくわかりません。


花柄がオランダミミナグサは短いので花が混みあってみえるとか、茎が太いとか、触ると茎が手にくっつく感じがするとかが出ていて、この手にくっつく感じがするというのと、ミミナグサはオrンダミミナグサに押されていて少なくなっている、というのとで、私はオランダミミナグサだろうと思ったのですが。どうでしょう。


合流点から少し上流の安威川にこんなにまとまって生えているんですから。
地味イな花で、上から見たら、ただ白っぽくみえるだけです。 花は朝は閉じています。



近付いてみると、こんな花。直径2ミリ位。花弁の横幅は1ミリ?、



拡大してみるとこんなん。美しいです。



次はカラスノエンドウ(烏野豌豆)
これも夜は寝ますが、しっかり開いていました。グングン伸びて今はカラスノエンドウの天下。でもアカツメクサとかナヨクサフジも混じって大きくなってきています。競争するのでどんどん背が高くなります。



他にもハルシオン(春紫苑)やユウゲショウ(夕化粧)が、まだ株は小さいですが、咲き始めています。ユウゲショウは夕方から夜に咲くような印象の名前ですが、昼間も咲いています。北アメリカ原産で観賞用に輸入されたのが、広がっているそうです。河川敷で見るようになったのはそんなに昔ではないと思いますが、すごく増えています。街中にも生えるようになってきました。


ハルシオンも園芸用に北アメリカから入れられて、大正時代に東京の小石川植物園から逃げ出したんだって。


両方とも見栄えはする・・・よね。観賞用にというのもわかります。


しかし河川敷は圧倒的に帰化植物が強くて、在来種は駆逐されていく感がありますね。
何でなんでしょう?



ユウゲショウ


ハルシオン




それから一株だけ、安威川にありました。
シロバナタンポポ(白花蒲公英)。
これは在来種。関東から西に分布しているそうです。



花盛りの大正川・安威川で~す。