安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

ウマノスズクサの花はちょっと変わっている

久しぶりの更新です。
ちょっと数日お出かけしていました。


昨日は夜大分降ったようだったので、今朝は堤防歩き。
アオツヅラフジの雌花にやっと出会えました。



雄花。これを撮ったのはひと月前です。
同時に咲かないと受粉できない思うんですけど、この時は雄花ばっかりだったんですよね。




旅行に出かける前、もう河川敷や土手の法面はすっかり草刈りが終わっていたので、ウマノスズクサの咲いている土手も草刈りが終わっているかもしれないと思っていましたが、ここだけまだ草刈りはされていませんでした。
そして、花がたくさん咲いていました。





ウマノスズクサの花は「雌性先熟」(あまり聞いたことないですが、読んで字のごとくなんでしょうね。)
糞や腐肉に似た匂いで(嗅いでない。嗅いでみなくては)小型のハエをおびき寄せ、花筒の奥の球形の部屋へと誘導する。部屋には柱頭があり、ハエは後戻りできすにそこに閉じ込められる。その後、雄しべが花粉を出すと、部屋から脱出できるようになり、花粉を付けたハエは花から出ていく。
というのですが、何故ハエが出られなくなるかというと、写真でもわかりますが、毛が下へ向かって生えているのです。それで引っかかって出られなくなるらしいのです。
雄しべが花粉を出す頃にはこの毛が委縮しては花粉を付けたハエが外に出られるようになる、ということです。


(以上は福岡教育大学の福原のページから学びました。)


花を見た時、膨らんでいる丸い所を押してみたら空洞のようだったので、「えっ、食虫植物なの?」と思ったのですが、調べてみたらこういうことでした。


ハエを食べるわけではなくて、しっかり花粉を運んでもらうためのしかけだったんですね。


この形とハエと言うと、昔、天井にいるハエを捕まえるための道具があったのを思い出しました。ガラス製で長い細い筒の先が開いていた。
ハエをマッチ箱に詰めて学校に持って行ったのも思い出しました。
ハエ退治の競争をしていたような記憶です。
今は浜松市ですが、私が小学校の頃住んでいた時は北浜村で、北浜小学校に通っていました。夫に聞いたらそんなことしていないと言います。
北浜小学校だけだったのかな。


ハエ多かったですもんね。ハエトリガミも広げて下に置くのとか天井からぶら下げる臍長いのとか。ハエトリガミは全国的にあったのではないかと思うのですが。
ハエが少なくなったのは、やっぱり水洗トイレになってからでしょうね。


ウマノスズクサを見るために旧環境センターの横を歩いていたら、カラスウリの花がたくさんありました。




これは多分キカラスウリだと思います。
葉っぱの形と、レースの糸がカラスウリより短くて太いように思うから。