安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

白い花 クララって外国の名前と思いきや

更新をさぼりがちの私としては珍しく、3日続けての更新です。
書くような素材がないことが多いのですが、このところ「初めて(忘れているのかもしれないのですが。兎に角新しいことは忘れるので。)」のことがこのところ続いているので、載せようか、と思う次第です。



今日は白い花を二つ。


ひとつめ。


ナヨクサフジの白花です。初めて見ました。貨物道路の下付近の土手側の繁みに数株だけ生えている感じです。



在来種のクサフジは花筒が旗弁の反り返った所と同じくらいの長さということなので、安威川に生えているのは細長い花で花筒が長いので、みんなナヨクサフジだと思います。
真っ白なので、清楚な感じがあります。「シロバナナヨクサフジ」とかの学名はついていないそうですが、そう呼んでる人たちもいるようで、「シロバナナヨクサフジ」で検索すると出てきます。種内変異と考えられているのだろうと書いてありました。



ふたつめ。


旧環境センターのあたりの土手を見上げると、白い花が咲いています。
下から写しました。


 夫が石垣を登って、スマホで写しグーグルに聞くと「クララやて」


去年もあったわ、と思い出しました。私も這い上って写真を撮りました。



花の下に見えている葉はウマノスズクサの葉です。


クララは洋風の名前ですが、れっきとした在来種ということです。漢字は眩草。
本州、四国、九州に分布する大型の多年生の草本。朝鮮、中国にも分布する。
名前の由来は、根をかむとクラクラするほどの苦みがあるからだそう。とにかく猛烈に苦いらしい。
民間薬として使われていて、苦参(くじん)というそうです。解熱、解毒、抗菌作用があるので消炎剤として用いるとのこと。乾燥した葉を便壺に入れてウジ殺しにつかったんだって。私は知りません。


時々拝見する「熊本大学薬学部薬草園 植物データベース」を見てみたら、アルカロイド、フラボノイドが成分で、薬効と用途はもっといろいろ書いてあって、「激しいかゆみや炎症性の腫物、水虫、あせもなど外用する」のもよいそうです。


クサエンジュという別名もあるというのをみて、そういやニセアカシアに似てる、ニセアカシアはハリエンジュって言うから、と思いました。



ウマノスズクサが今年も生えて来ていますが、初冬の頃に刈ってしまっていたので、ジャコウアゲハは孵ることなく(幼虫は確認していたのに)
従って去年はいくつも飛んでいたのに、今年はいません。
また見つけて来るといいなあ。
今度はAYUさんがブログで紹介してはった茨木のジャコウアゲハ守る会の人に相談させてもらって、ウマノスズクサ刈らないようにお願いしたいと思います。去年も土木事務所にお願いしたんだけど、最終的には刈られてしまったから。