安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

初めて見るクロバナモウズイカ

去年たくさんミゾコウジュ(溝香薷)が生えていた大正川の河川敷に、今年も生えています。
ミゾコウジュは大阪府の準絶滅危惧種に指定されています。大阪府だけでなく京都府とかでもです。


2014年の改定で、大阪府内で確認された維管束植物のうち絶滅は86種、絶滅の恐れのある種の総数は247種(絶滅危惧Ⅰ類162種、絶滅危惧Ⅱ類85種)とのことです。


この数、ビックリしますねえ。
こうやって在来種はなくなっていって、河川敷に生えているような帰化植物にかわって行ってしまうということなんでしょうね。どうしたら絶滅を止められるんでしょう。


ミゾコウジュはこれまでは「要注目」でしたが、「準絶滅危惧(NT)」になりました。


環境省レッドリストカテゴリーによると、「準絶滅危惧(NT)」というのは「存続基盤が脆弱な種。現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する要素を有するもの。」ということです。


ミゾコウジュ。
遠くからは花が咲いているかどうかわからない位小さな花です。




シソ科アオギリ属。サルビアと言うのはこの属の総称で世界には500種以上あり、日本には9種類が自生していて、ミゾコウジュはその一つです。



ミゾコウジュに近づいて撮ろうとしてたら、横のユウゲショウに何か止まっています。



調べてみると、ヒメヒラタアブの仲間ではないかと思われますが、名前を特定するのは難しいです。


もう一つの虫は
ちょっと気持ち悪いですけど。


クワの実が熟れる季節で、毎年何粒か食べる(後は鳥が食べますから)のを楽しみにしているのに、今年は何だか変な具合できれいに熟していません。


白い糸みたいなのがフワフワして風になびいています。



葉の裏を見ると



クワノキジラミとわかりました。カメムシ目です。幼虫はお尻から白い紐のようなものを出して、これはロウ物質で、触るとベタベタするのは甘露(糖分が多い液体)を出しているのだそうです。幼虫は桑の葉の汁を吸っている。


紐がなくなって、茶色になると成虫のようです。成虫で越冬。



クワの重要害虫。でも天敵がいて、ハラグロオオテントウというのがクワノキジラミを食べるということです。


ヒメヒラタアブは去年もみたような気がするけど、クワノキジラミは初めて見ました。
変なものがいます。



今朝は初めての花を見ました。
壊れた橋の所で、背の高い黄色い花が目に入りました。1m以上ありそうです。



まだ咲き始めですが、ぐるりと花がついています。花の直径は3~4cmです。
タチアオイの仲間かと思いましたが・・・




クロバナモウズイカ(黒花毛蕊花)でした。
みたことありません。
どこから来たのでしょう。


ゴマノハクサ科で耐寒性多年草というのですが、去年は絶対ここにこんな花は咲いていませんでした。コマツヨイグサがたくさん咲いていた所です。今日も少し咲いていましたが。


前回載せた葬儀で配られた祝儀袋。「長寿銭」というそうです。米寿以上だと配る所があるとネットで出ていました。北関東や千葉の一部とか、静岡県もです。