安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

侵略的外来種ワースト100のハルジオンが真っ盛り

安威川はハルジオンが真っ盛り。


前を見ても                 振り返っても

   


近づくと、淡いピンクのかわいい花。白いのもありますが。
園芸植物として北アメリカから入れられたというのもわかります。
「大正時代に小石川植物園から逃げ出して全国に帰化した」と『花と葉で見わける野草』には書いてあります。


この間テレビの天気予報のコーナーで、ハルジオンとヒメジョオンをどうやって見わけるか
というクイズをやっていました。
正解は、花びら(舌状花)の数ということでした。
数えたことはないのですが、『花と葉で見わける野草』によれば、ヒメジョオンは100位で
ハルジオンは150~400位ということで、ハルジオンが多いのです。
ヒメジョオンは行儀よく並んでいて花弁の幅も広い。


でも私はいつも茎を押してみます。ハルジオンは茎の中が空洞なので、押すとへこみます。ヒメジョオンは硬くてへこみませんから、すぐわかります。
ヒメジョオンはハルジオンのように咲く前にうな垂れることはありませんし、ハルジオンより遅く咲くように思います。


「日本生態学会」の「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されています。


大正川、安威川河川敷にある植物でこのワースト100に入っているのは何かなと思って見てみました。
100というのは哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫類、昆虫以外の節足動物、軟体動物、その他の無脊椎動物、維管束測物、維管束植物以外の植物、寄生生物と分かれています。


維管束植物のなかにあるもので、安威川と大正川にあって私が確認できているのは、
アレチウリ、オオオナモミ、オオカナダモ、オオキンケイギク、カモガヤ、コカナダモ、
セイタカアワダチソウ、ハルジオン、ヒメジョオン
でした。


ワースト100に入っていなくても、ほとんどが外来種だと思います。
何で外来種ばっかり繁栄するのでしょうね。在来種の方が日本の環境に適して強いように思いますが、環境が変化しているということなんでしょうかね。
江戸時代とかの河川敷にはどんな植物が生えていたのかあ・・・と思ったりします。