安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

ミゾコウジュ(溝香薷)準絶滅危惧種

 去年、平和公園の下の河川敷で見つけたミゾコウジュ(溝香薷)、ロゼット状の根生葉で冬を越す越年草ということで、今年も咲くかなと思って、見ているのですがまだ花穂が生えてくる様子がありません。


 日本の在来種で、環境庁レッドリスト2020、大阪府レッドリスト2014で「準絶滅危惧種」に指定されているということで、去年は「そんな貴重な植物がこんなところに」と大喜びしていたのですが。


 それが全く違う場所で何本も咲いていました。
シソ科アオギリ属、河川敷や湿地、水辺など湿った明るい場所で生育する植物ということです。大正川の河川敷はちょっと増水すると水が上がるので、適度の湿気があっていいのかもしれません。
 どうやって移動してくるんでしょう? いきなり生えてきます。面白いなあ。






 大阪府の羽曳野富田林を流れる石川の河川敷ではミゾコウジュの保全が取り組まれているのだそうです。


 平和公園の下の、去年咲いていた所にも咲いてきているのを数日後に確認できました。





 いつも朝ウオーキングに行っていますが、先日は昼間良く咲くミチバタナデシコを見るため10時頃に行きましたが、その時大正川のオヘビイチゴがたくさん咲いて、ムラサキサギゴケ(もう終わりましたが)が咲く場所に、一面にニワゼキショウ(庭石菖)が咲いていました。


 今まで、この場所でこんなにたくさんのニワゼキショウが咲くのを見たことがありませんでした。


 しかし次の日、朝のウオーキングに行ったら、そこにはニワゼキショウの姿はありませんでた。もしかして、と思って調べるとやっぱり一日花なのでした。
 子どもの頃から親しんでいるニワゼキショウですが、一日花だとは知りませんでした。
昼間見るといつも咲いているから、ずっと咲いているんだと思っていたんですね。きっと。


 ここのニワゼキショウも、朝歩く私たちが見なかっただけで、今までもずっと咲いていたのかもしれません。





ニワゼキショウはアヤメ科のニワゼキショウ属。漢字に菖という字が入っている。
北アメリカ原産で明治時代に観賞用として渡来した帰化植物。


オオニワゼキショウというのもあるらしいけど、よくわかりません。