安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

河川敷は異常です

何て暑い毎日。
河川敷は枯れていくばかりで、特筆するようなことは何もありませんからブログもご無沙汰です。5時半頃出て行って、7時には帰りたいとほとんど脇見もせずに帰ってきています。


台風で雨が久しぶりに降って、多少生き返ったものもあるでしょうが、もう後の祭りのものも見受けられます。


これはアレチウリが枯れているところ。


アレチウリはこれから秋にかけて「我が天下」とばかりにはびこる日本生態学会の「侵略的外来種ワースト100」にも選ばれている特定外来生物で、各地で駆除も行われていますが断然強いはずのアレチウリがあっちでもこっちでも枯れています。



もしかして暑さに弱い?
1年草で根が浅い?


去年や一昨年の写真を見ると、9月中旬には一面に繁って花も咲き出しているから、この様子では、これで今年はアレチウリは一生の終わりで、タネも付けられないとなると、もう生えてこないのかしらね。
それともまだ土の中には去年の種も隠れていて、また芽を出して来るのか?
どうなんでしょう。



異変と言えばヒシもです。


下の写真は去年の8月28日に撮ったものです。去年は合流点付近の大正川は川面をびっしりヒシが埋め尽くしていたのに、同じ場所に今年は全くヒシは見当たりません。



9月中旬にはオオカナダモもたくさんあって、花を咲かせて写真を撮っていますが、
今年は今の所影も形もありません。


もうひとつはホシアサガオ。
大正川にも安威川にも岸辺の杭や鎖に絡みついて大きな株になるのに、そのあたりに姿が見えません。
河川敷の草むらの中にまだ小さい姿があるにはあります。



でもここはもう少ししたら刈られてしまうでしょうから。
今年はホシアサガオは見ることができるのでしょうか?



今日はそれでも花を少し見つけました。ミントが咲いていたのと、この黄色の花。



これはタマスダレの仲間のゼフィランサスだと思います。


2~3年前から河川敷で見かけるようになりました。園芸種が飛んで来たと思われます。
ヒガンバナ科ゼフィランサス属で、タマスダレとかサフランモドキとかあります。
黄色いのはゼフィランサスキナリアと出ていましたが、正しいかどうかわかりません。


濃い黄色のと薄い黄色のとが生えています。


ゼフィランサスの仲間はレインリリーと呼ばれて、夏枯れの花の少ない時に次々と花を咲かせる貴重な花だとサカタのタネの「園芸通信」と言う所に書いてありました。


原産地は中南米の熱帯で、球根内で次々と作られる花芽が、降雨による水分吸収が刺激となって急速に肥大し、短期間に開花する性質があるので、レインリリーという愛称がついたのだそうです。
昨日BS3の「グリーンプラネット」でやってた砂漠の花と同じやなあと思いました。


ずっと日照りが続き、台風が来て雨が降った後に、突然咲き出したのも道理です。
河川敷でも、これが植えられている郵便局の植え込みでも、かつてない数の花を咲かせていました。
今年の気候はこの花にはうってつけだったということでしょう。


であっても、この暑さは異常ですし、NASAは来年はもっと暑くなると言ってるとテレビで伝えていました。
最近思うのは、孫たちが私の歳になる頃、地球はどうなっているのか、生きていけているのか、ということです。
ほんとに、真剣に、もっと真剣に、もっとスピードを上げて、温暖化を止める生活をしなければいけないと思う日々です。
それをエアコンの部屋で思うこの矛盾。ああ。