安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

エクリプス

今朝の夜明け前の空。
雲が多くて東の空全体に焼けていました。


家を出た時からちょっと不気味な空。


ちょっと不気味な空

ガランド(伽藍堂)橋まできたらこんなんでした。写真よりずっときれいだったんですyo

写真ではいろいろ変えて撮ってもその美しさは表現できていません。

朝焼け


いつもの終点の放水口まで行くと、ゴイサギがいました。何日か前にもいて写真撮りましたが、いい天気の日の出直後でシルエットしか撮れませんでした。それがこれ。


ゴイサギ


これが今日。図鑑には夜行性で夕暮れからねぐらから飛び立ち、夜通しで行動し明け方ねぐらへ帰るって書いてあります。
安威川、大正川にはダイサギ、コサギ、アオダギはたくさんいますが、ゴイサギはめったに見ません。それは夜行性だからなんでしょうね。




ゴイサギの写真を撮っていると、横で夫が「あ、ジョウビタキ」と言うので、急いでそちらにカメラを向けました。
ゴイサギのいる上の方の州に生えている木にいました。
すぐいなくなりました。後ろ姿しか撮れませんでした。でもこの秋初めて何とか捉えたジョウビタキです。小鳥はこのカメラではこんな程度です。



ゴイサギの向こうの方に何だか赤い鳥がいるというので写真撮りました。確かにとっても赤く見えました。ヒドリに似てるけどね。えらい赤いなあ。別の鳥?
とか何とか言いながら合流点まで来たら、行きがけにはいなかったけどたくさんヒドリガモがいて(そこにはコガモやオオバンも混じっていました)その中にさっき見た赤いのがたくさんいるのでした。


それで結論はヒドリガモの幼鳥か? ということにしたのですが、ネット検索していろいろ調べると、全然違いました。


生殖羽への変換途中のようなのです。この状態をエクリプス(冬羽のこと)というそうです。
ネイチャーエンジニアの亀田恭平さんのブログに詳しく書いてありました。


カモは他の鳥と違って、冬に繁殖期になるので通常の繁殖羽(生殖羽)になる、つまり冬に夏羽になるのでまぎらわしいので生殖羽でない時(冬羽)をカモの場合はエクリプスと呼ぶようになったのだそうです。


夏はモヒカンがなかったけど、モヒカンが出てきたから繁殖期になったと前書きました。
でもこんな色になっているのは今まで見たことなかったように思うけど、エクリプスは雌とそっくりになるということで、雌と思って見ていたのではないかと思われます。


カモもホントはずっとエクリプスでいた方が目立たなくて安全なんだけど、ただひたすら雌にアピールするために命懸けで派手な繁殖羽になるのだということです。


めちゃくちゃ納得です。


私たち、もともと特に鳥のことはなあんも知らんかったんですが、歩くようになって気になることをああじゃこうじゃ言って図鑑見たりネット検索したりして段々名前とかいろいろわかって面白がっているというわけです。


カワウの頭や体の一部が白くなるのも「おじいさん」と思っていましたからねえ(w)




大正川にもいたので、近くで撮れました。
昨日、雌と載せたのは雄のエクリプスで、雄同士がケンカしてたということになります。



帰り、平和公園の下あたりの大正川を見ながら歩いていると、真っ赤になったイヌタデの葉がありました。草紅葉。他にもたくさんイヌタデはあるけど、まだ緑で花も咲いています。
ここだけです。オオイヌタデの方かな?



こっちは昨日撮ったイヌタデの花。