安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

マルバツユクサが咲き始めました

まだかなあ、まだかなあと待っていましたが、
1週間位前からやっと咲き始めました。


マルバツユクサ’(丸葉露草)です。


ツユクサの葉は細長くて先が尖っていますが、こっちは丸っこいのでマルバツユクサ。
(これをはじめに書かなくてはいけないのに、最初の投稿では書き忘れていました。)




ひとつの苞から2つずつ花が咲いています。
花弁は3枚、ミッキーマウスの耳のような2枚と、下向きの小さな花弁(ちょっと水色)
下の白い3枚が萼ですね。



ツユクサと比べてみると、




花の大きさはツユクサよりうんと小さいです。二回り小さい感じです。
色もツユクサのような強い青でなくて、水色です。
草の中でパッと目につくツユクサに比べると地味です。


初めて遭遇したのは5~6年前です。貨物道路から「水みらいセンター」の裏の土手に入ってすぐの所です。でも今年はそこはちょろちょろしか生えていません。
ところがそこからタネが飛び散ったのでしょう。
その下の河川敷のあちこちに生えています。


階段の下、階段の一段一段の隅にもあります。
ツユクサのように茎が長く立ってくることはなくて、這う感じです。



貨物道路の下。



ツユクサは小さい時から御馴染みですが、ここで見るまでマルバツユクサは見たことなかったです。『花と葉で見わける野草』には出ていますが、昔買った山渓の『野の花』にはツユクサしか出ていません。


野田市のHPに「市内草花広報」→「草花図鑑」があって時々拝見するのですが、そこに「関東地方より西の地域に自生する在来種ですが、野田市にはありませんでした。原因は不明ですが、近年少しずつ増えてきているようです」とありました。
(この野田市の「草花図鑑」って一般用の図鑑とキッズ用の図鑑がPDFで出てきて、キッズ用が面白いです。どんな方が作っておられるのかな?)
日本の関東以西からアジアアフリカの亜熱帯、熱帯にあるようですから、これも温暖化のせいなのかもしれないです。


花が咲く時期ですが、7、8、9、10月と書いてありましたが、ここではやっと咲き始めた所です。


ネットで見ると、果樹園ではびこって問題になっているというのが出ています。
この花は秋になると土の中に閉鎖花を作るということで、刈るだけでは退治できなくて、ド
ンドン広がる、ということなんです。


閉鎖化がついているか、見てみようと思っているところです。