安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

カナムグラの雄花と雌花が・・・?

このところずっとカナムグラのことで悩んでいます。
雄花と雌花の区別についてです。


カナムグラは雌雄異株です。


『松江の花図鑑』さんの説明や写真を見て、現場でいろいろ観察するのですが、なかなか判断がつきません。


「雄花は淡緑色で、円錐状の大きな花序にまばらにつく。細くて短い花糸の先に大きな葯が垂れ下がる」


毎日のように写真撮ってみて、これが一番雄花の特徴が出ているように思う。
オシベが5個あるみたいだし。



まばらにつく、という感じではないけどなあ。




「雌花は苞に包まれ、下向きの短い球穂状花状につく。雌花の苞ははじめ緑色で濃紫色の斑紋ある」


球穂状っていうのがよくわからない。そうではない気がするけど、紫色になっているので、これが雌花ではないか?
と判断する。





どうなんだろう?


ということで、確信はないのですが、今の所の判断です。
雌花はこの後実になるので、それも特徴があるのでまた観察します。


雄花だと思われる穂を揺すると、ものすごくいっぱい粉のような花粉が飛びます。
風媒花ということですが、これが花粉症の原因にもなっているようです。
私も花粉症がありますが、その原因になるのはカモガヤだけです。
カナムグラはそばで揺すっても、クシャミも出ないので、多分違うと思われます。


ヤブガラシと並ぶ昔からの繁殖力旺盛なつる植物ということで、万葉集にもあると出てきました。


玉敷ける家も何せむ八重葎おほえる小屋も妹しおらば


(球を敷いた家も何になろう。八重葎のおおった小屋だって妻といっしょにいられるなら・・・)
という意味だそうです。
ヤエムグラという草もありますが、万葉集の場合それではなくてカナムグラのことを指しているらしいです。


草は家を覆わないですもんね。