安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

カンナの不思議

今朝も大正川河川敷は滑ったので、土手を帰って来ました。右岸の市役所の裏から防領橋にかけての土手に、園芸ボランティアさんが管理する花壇があるのですが、そのひとつに黄色のカンナが植えられています。


カンナとタチアオイは、子どもの頃は夏の花壇の花の定番でしたが、いつの頃からかあまり見かけなくなっていました。ところが10年位前からかな、特にタチアオイが復活してきました。カンナはそれほどでもありませんが。
これは私の眼から見て、というだけですが、花もはやりすたりがあるなあと感じていました。


カンナは派手過ぎてあまり好きな花ではないので、ここには毎年咲くのですが、写真も撮ったことありませんでした。今日よく見てみると雌しべが見つかりません。雄しべが1本だけあります。でも種をつけている茎はありました。???。
帰って調べました。
子どもの頃から知っている花なのに、この歳まで全然知らなかったことが書いてありました。ビックリです😲。


この大きな花びらは花弁でなないのですって。
何かと言うと、雄しべが変化したものだそうです。
ホントの花弁は下右の写真の、花の付け根にガクのように見えている小さな細長いもの。
雄しべは1本だけ残っています。


   


近づいてみると、ホラ、下の方に1本雄しべらしきものがあります。そして、雌しべは右側のへら状になったもの。ひとつ採って分解した夫が、へら状の下の方がベタベタする、と言ってました。蜜?



これでは受粉もしにくいんじゃないのかなあと心配したら、案の定しにくいんだそうですよ。


でも実は付いていました。



種は熟れると真っ黒になって固~くなるそうです。マラカスに入れたりするそうです。
固いので発芽率も悪いとのこと。


受粉しにくいわ、発芽しにくいわって、カンナは子孫を残すことをあんまり大事に思ってへんのか? と思ってしまいます。
ショウガとよく似た根茎で(ショウガも同じような花の仕組みだそうです)それで増やすことが出来るから安心して退化したのでは?と書いているブログもありましたが、どうなんでしょうね?




水道局のタンクの一つが、今耐震に建て替えられていますが、そのタンクの所にいい声で鳴く鳥がいました。
久しぶりに見るイソヒヨドリでした。 ずっとこっちむきで、背中の青いのは見えません。
そのうち飛んで行きました。
2羽いました。ツガイかな?