安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

ツルボの薄紅紫の花が咲いていた

今日は降水確率0%でいい天気。ですが、昨日の明け方はかなりの雨だったので、河川敷はぬかるんでいました。


放水口から少し戻った所で、薄紅紫色の花が目に入りました。小さいけど一つ一つはかわいらしい花です。


  


ヤブランに似ていますが、ツルボ(蔓穂)でした。これは『花と葉で見わける野草』に出ていました。本のツルボの下にヤブランが出ていて、ヤブランは観賞用によく植えられると書いてありますが、似ていてかわいいのにツルボは観賞用に植えられることはあまりないそうです。


北海道から沖縄、朝鮮半島、中国に分布するというから在来種ですね。
でもツルボの名前の由来はわからなくて、別名のサンダイガサ(参内傘)は花穂の形状が公家が参内する時に、供人が差し掛ける長柄傘を畳んだ形ににているからだそうです。


河川敷で見たのは初めてだと思います。冬には何にもなくなって秋の初めに突然葉と花茎を伸ばして花を咲かせるということです。ヒガンバナは先に花だけ咲きますが、似ています。




ニラ(韮)も花が咲き始めています。ニラの花も白くてかわいい花「です。これは水みらいセンターの堤防で撮りました。安威川にも大正川にも河川敷のあちこちに生えています。
ニラは東南アジア原産で、古い時代に日本に入ってきたということで、万葉集にもうたわれているようです。



ツルボもニラも薬効があるといいます。
薬草になる草ってほんとにいっぱいあるなと思います。