安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

オオヒラタシデムシの幼虫

今日は雨なので、ウオーキングはお休みです。


昨日のことを書きます。


帰り道、壊れた橋から少し戻った所に、結構急いで歩く小さな虫がいました。2cm弱の真っ黒な虫です。




はじめテントウムシの幼虫に似ているかなと思って、「テントウムシ幼虫図鑑」で調べましたが、こんあ真っ黒のはありませんでした。


いろいろ調べて、これはオオヒラタシデムシの幼虫に違いないと思います。


オオヒラタシデムシのシデムシは死出虫ということだそうで、それはこの虫が地面を這いまわって、動物の死骸を食べて生活しているところから来ています。死体ばかり食べるというとちょっと気持ち悪いと思ってしまいがちですが、動物の死体をきれいに食べつくすいわば「森の掃除屋さん」という大切な役割を持っているというわけです。埋葬屋とも言われるとか。
奈良公園には鹿がいっぱいいて排泄もするのにきれいなのは、フンチュウが片付けるからだそうで、それと一緒ですね。自然はほんまにうまくできています。


前の方に6本足があるのがわかります。
形がちょっと『風の谷のナウシカ』に出てくるオウムみたいだなと思って。


成虫も幼虫もどこにでもいて目に触れる機会は多いというのですが、見たことあるかなあ?
成虫の大きさも3mmから30mmというから小さいです。成虫は肉団子を作って土に埋めて卵を産み、幼虫はそれを食べて大きくなるそうです。
甲虫の仲間で、日本の固有種ということです。


さて次です。
これは何でしょう (*  ̄3)(ε ̄ *)



冬、カモ類がたくさん集まって来る安威川の中洲。中州と岸の間は、右側は閉じていて左側は開いて川につながっています。その閉じている方に近い溜まりになっている所に小さなボラの子どもが塊になって泳いでいます。
そして時々口を水面に出します。「酸欠なんかな?」と夫が。


口開けてパクパク、両側に目が・・・(^人^)



この中州にこの夏びっしり草が生えてしまいました。ここに草が生えるのは初めてです。
カモたちはこの冬も来るかしら? 来ても草が邪魔して見えないのではないかと案じています。