安威川の四季プラス

日本中どこにでもある街中を流れる川、
一見何の変化もないような川にも河川敷にも土手にも、春夏秋冬様々な植物や虫や鳥などが生きています。身近な場所の四季の移り変わりを綴ります。

初見の草花2種

今朝は今まで見たことのない花に二つも出会いました[]~( ̄▽ ̄)~*


河川敷は報告した通り草刈りを終えたばかりで、ほぼ何にもありません。岸辺の方(鎖の中)に小さい白い花がたくさん咲いているのが見えました。近寄ってみると、何とそこにはガガイモ畑が広がっていたのです。ガガイモは今年1回載せましたが、それは1株だけ去年も生えていた二番目の橋にからみついていたものです。そこしかないと思っていたのに、こんなにあるなんて、とビックリでした。


まずそこから紹介です。白くポツポツ見えるのがガガイモの花。この写真の3倍くらい広がっていました。



毛むくじゃらのガガイモの花
白いのと 紫っぽいの


     


ガガイモ畑の中に1輪だけホシアサガオが咲いていました。今年初お目見えです。




さて、ここからが本日の目玉。


ガガイモの所からそのまま岸に沿って歩いて行くと
このモジャモジャは何だ!何だ!何だ! (⊙_⊙)?
何か気持ちワリイ・・・



花も咲いています。花の直径は3mm位。



スマホのグーグルフォトに聞くと、これはすぐ出てきました。


アメリカネナシカズラ。
『侵入生物データベース』によれば宿主を選ばないなんにでもくっつく寄生植物。非意図的移入(輸入穀物、緑化用の種子への混入)で1970年頃多摩川で発見されたのが最初。
何とこの果は50年以上動物の体内でも生存するのだと! 
要注意外来生物に指定されています。
ヒルガオ科なんだそうです。何でだろう。


もう一つはこれ。
私がアメリカネナシカズラの写真を撮っていると、その少し先で夫が「ここにも小さい花がある」と言うので見ると、確かに、これも蔓が這っていて小さな白い花が咲いています。
1cmはありません。




スマホに聞くと(BS3の養老先生の番組で、先生も知らない花があるとスマホで撮って聞いていました。何でも名前を突き止めたくなるとおっしゃっていて、わかるわかる、と頷きました)、ミヤマニガウリだとかキクランデラ・ベダタだとか出てくるのですが、どうも花が違うし葉っぱも違うし・・・???


いろいろいろいろ検索してやっとわかりました。


ゴキヅル(合器蔓)。
本州・四国・九州・朝鮮・中国・ベトナムなどの水辺の草地に生育する1年草。だから来年も見れるかどうかはわかりませんね。
在来種ということです。要注意の帰化植物と在来種が隣り合わせて生えているとは!
私の『花と葉で見わける野草』には出ていないので、ちょっと珍しいのかもしれません。
埼玉県ではレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類になっているということです。
これはウリ科です。


「花冠は5つに分かれるが、顎も同じ形なので10枚の花弁があるように見える」
これが決め手でゴキズルと判断しました。



和名の理由は、果実が上下2つの部分からなり、熟すとふたと器みたいに上下にパカッと割れて、中に2つの種子が入っているということから来ているということです。果実を「ふた」つきのおわんにみたてて合器蔓と呼ぶということです。
写真が載っているのを見ると、確かに、と思います。
実が付くのが楽しみです。



今日は他にもヒシの花が咲いているのを見たし、地面を変な虫が這っているのも見たし、ボラの赤ちゃんがいっぱいいて、水面に鼻先を突き出しているのも見たし、マメコガネムシの交尾も見たし、大満足の散歩でした。5時半に出て帰ったのは8時過ぎでしたo(*^@^*)o。